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前略。下駄箱のラブレターに見事に釣られた俺は生命の危機に瀕しているのでした。 朝倉「あなたを殺して(ry」 キョン「ちょ、冗談はよしこさん!」 本当に冗談じゃない。なぜクラスメイトから命を狙われなければならん。 しかしそんな殺伐とした空間に救世主登場! 谷口「WAWAWA忘れ物~♪」 キョン「終わった……」 朝倉「まさか、そんな!? この空間には誰も介入できないようにプログラムしてあるのに!……あなた、何者?」 キョンM「おいおい谷口相手に何をシリアスな雰囲気になってますか朝倉さんよ」 谷口「さて、キョン。今まで黙っていたが、俺は異世界人……いや、正確に言うと異次元人なんだ」 キョンM「俺は失望した。お前だけはまともだと思っていたのに……アホだが」 朝倉「そう。それなら合点がいくわね」 キョンM「マジでか」 朝倉「わたしたちと異なる次元に生きる谷口君にとって、この次元のみを対象に閉鎖しても無意味なのね」 キョンM「何だか知らんが勝手に話が進んでいる」 谷口「そういうことだ。宇宙人相手は少々キツイが、ここはキョンのためだ。勝たせてもらうぜ」 キョン「谷口……」 谷口「いくぜ! チャック・オープン!」 キョン「最悪だお前!」 谷口「万能バット・エスカ○ボルグ召喚!」 キョン「絵的にサイテーだぞ!」 谷口「勝負だ朝倉ッ!」 キョン「せめてチャックから抜けェェェ!!」 谷口「くっ……熾烈な戦いだったぜ」 キョン「ああ。お前の変態さ加減に呆れて朝倉がドロンしただけだが勝ちは勝ちだろう。ありがとう谷口」 谷口「キョン、すまねえ。どうやら俺はダメらしい」 キョン「股間からバットを出しただけでか!?」 谷口「だが、お前だけなら元の世界に戻してやれる」 キョン「お前はどうする?」 谷口「残念だが、お別れだ」 キョン「谷口!」 谷口「キョン。涼宮の観察なんざつまんねー任務を3年前から続けてたが、あいつに行動を起こさせたのはお前が初めてだ」 キョン「……」 谷口「涼宮をよろしく頼む。……ああそれと、お前とダチになれて面白かったぜ」 キョン「ああ、俺もだ」 谷口「――そろそろ限界だな。キョン、急いでここから脱出しろ」 キョン「わかった。どうすればいい?」 谷口「俺のソーシャル・ウィンドウにダイブするんだ」 キョン「死 ん で も や だ」 長門と、朝倉と、喜緑が同じ仕事に応募した。 面接官はまず長門を部屋に呼び入れて、尋ねた。 「2+2はいくつになりますか?」 長門は無表情で「2+2=4。4以外にはなりえない」と答えた。 次に面接官は朝倉を呼び、同じ質問をした。 「2+2はいくつになりますか?」 朝倉は「だいたいの平均は4になるんじゃないかしら。誤差も考えられるけど、無視できる範囲ね」と答えた。 最後に面接官は喜緑を呼んで、同じ質問をした。 「2+2はいくつになりますか?」 喜緑は呪文のようなものを唱えると、部屋を情報制御下において外部からの侵入を防ぎ、 それから面接官の隣に近寄っていって、小声で尋ねた。 「さて……あなたの会社では2+2をいくつにしたいのでしょうか?」 体育の授業中 キョン「神人の体育着姿、健康的な色気があっていいねえ」 神人「もお、キョン君ったら恥ずかしいよぉ///」 ハルヒ「あっまたイチャついてる!ちょっとキョン、私だって似合ってるわよね!?」 キョン「そうだなーお前は運動神経抜群だからな、動いてるとすごく映えて見えるよ」 ハルヒ「そ、そうでしょ///(神人には負けないからね)!」 トテテテテテ みくる「キョンくーん、私も似合ってましゅよねー!」 鶴屋さん「おーいキョン君キョン君、体操着とポニーテールのコンボだよーっ!萌えるよーっ!」 キョン「あなた達、授業中でしょ!?…うひゃあ、グラマラスとポニテのダブルアタックは効くなー」 ドドドドド 古泉「キョンたん、僕もブルマですよホラホラ」プリプリ キョン「きめぇぇぇぇぇぇぇぇ!!てめーも授業があんだろうが、俺が誤解されるような真似は止せ!!!」 岡部「(!まさか、彼等も私の同士か!?)」 長門「うしゃしゃしゃしゃwwww思わぬシャッターチャンス到らーいwwww」パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ 教師「こら長門、何窓から超望遠で撮影している!早く自分の席に戻れ!」 長門は6組だからキョンやハルヒと一緒に体育の授業じゃなかったっけ、とマジレス てことは!! 体育の授業のとき、男子は6組で、女子は5組で着替えることになっている。 「おい谷口、ってことはだぜ…」 「キョン、お主も悪よのう…フフフ」 「長門の机ハアハア」ペロペロクンカクンカ そういえば古泉のクラスは特進クラスだから体育の授業数とかも違うのか。 谷口「やっぱ朝比奈さんにはスクール水着だよな!」 国木田「巨乳にスクリール水着って……マニアックすぎだよ谷口は」 キョン「……(良いかもしんない)」 谷口「じゃあお前はどうなんだよ?」 国木田「う~ん、阪中さんに首輪かな…」 谷口「お前こそマニアックじゃねぇかよ…」 キョン「…………(やべぇ、想像したらおっきしてきた)」 谷口「やっぱり基本は涼宮にウェンディングドレスだな」 国木田「いやいや、鶴屋さんにとっこう服でしょ」 キョン「……(お前らレベル高すぎ)」 谷口「さっきから黙ってるがキョンはどんなのが好みなんだ?」 国木田「長門さんに裸ワイシャツとか?」 キョン「それは盲点だった!さすがだよ国木田!(お前らのくだらない会話に混じりたくないから黙ってたんだよ!)」 鶴屋「やっほー!おじゃまするにょろー!……ありゃ、有希っこだけかい?」 長門「そう」 鶴屋「うーん、そっか一人か……でもまあいっか、何せ有希っこはめがっさ食べるからね!」 長門「……何を?」 鶴屋「ほら、もうコンビニに中華まんが並び始めたよね?それで、色々なコンビニを巡って中華まんを買い漁って来たのさ! それもカレーまんだけをね!めがっさ壮観だと思わないっかなー?」 長門「…………インドチキンカレーまん、欧風ビーフカレーまん、インド風チキンカレーまん、具たっぷりカレーまん、 (ハウスこくまろカレー使用)カレーまん+、キーマカレーまん、タンドリー風チキンカレーまん……」 鶴屋「うーんでもどれを食べようか迷うっさ……」 長門「半分ずつ食べれば問題ない……今、お茶を煎れる」 鶴屋「おーっ!なかなかどうして有希っこは気が利いてるねっ!お願いするよっ! じゃあカレーまんの方はそういう事で、全部二つに割って……と」 長門「……飲んで」 鶴屋「うん、ありがとう!よーし、さぁじゃんじゃん食べようかっ!二人で全部平らげるっさ!」 長門「了解」 鶴屋「では、いただきますにょろ!」 長門「……いただきます」 「保健室であなたとうさp」 怪我をした。体育の授業のサッカーの試合中、ゴールポストに足をぶつけてしまった。 キョン「すまんなぁ朝倉。」 朝倉「いいのいいの。怪我したときはお互い様っていうじゃない?」 困ったときはだと言うのはあえて突っ込まずに、辿り着いたは保健室。 朝倉「せんせー、怪我人でーす。」 ガラッ…だれもいない。 さて、困ったぞ。なぁ、どうしたもんかなぁあさく… 声をかけようとすると、朝倉は窓際に置いてあるうさぎのぬいぐるみをじーっと見つめていた。 谷口「俺思うんだけどよ」 国木田「何が?」 谷口「どうせSS書くなら、もっと脇役を活躍させるべきじゃないか?お前もそう思うだろ?」 国木田「そうかな?SSはそういうのじゃなくて自由な作品だから主人公が活躍する話でもいいと思うけど」 谷口「それじゃあ、原作と変わらねーじゃねーか。そこでだ、俺も作ることにした」 国木田「何を?」 谷口「脇役の脇役による脇役のための団!通称WaWaWa団だ!よし国木田、今から脇役でも準レギュラーとは呼ばれる位置にいるヤツを3人集めて来い!」 キョン「神人は可愛いな~」 神人「キョン君もカッコいいねぇ~」 イチャイチャ ハルヒ「何よ、また二人してイチャついて…!」イライラ ピリリリリ…ピッ 古泉「はい、…すみません急用が出来たので失礼します」 古泉「…おや」 神人「ピクン」 キョン「神人?どうした?」 神人「オ ラ ァ ッ !!」ズドッ キョン「げふっ!い、いきなり何を…」 神人「死ね死ね死ね死ね死ね死n(ry」ドガドガドガドガドガドガドガドガ キョン「ぎゃあああああああああ」ガクッ ハルヒ「し、神人たら何やってるの?あっキョンを助けなきゃ!」 古泉「…これはまさか」 神人「フーッ…フーッ…」 ハルヒ「ちょっと神人!キョンになんてことしてんのよ!」 神人「ギロリ、うりゃあああああ」ドバキーン ハルヒ「ふぎゃあーっ」 神人娘、ハルヒのストレスにより凶暴化するの巻 ハルヒ「モノマネ大会するわよー!まずは私からね!」 ハルヒ「『おにーちゃーん』」 キョン「おお、似てるな」 鶴屋さん「次は私だねっ『フフ、ぼーやの血を飲ませてもらうよ』」 みくる「鶴屋さんもそっくりでしゅ」 谷口「でだ、またあの職人たちはおれをコケにしやがる」 国木田「…大変だね」 谷口「だろ?しかもホモ、かませ犬、嫌われ者と来たもんだ」 国木田「…」 谷口「あーあお前が羨ましいぜ、俺もまともな生活を」 国木田「しら…で」 谷口「うん?」 国木田「人の気持ちも知らないでよくそんな事べらべらと言えるな谷口ィ――ッ!」 谷口「ど、どうしたんだよ国木田」 国木田「良いかよく聞け谷口!僕はな君とは違い普通のキャラ、優等生、無個性=完璧なモブキャラなんだよ!」 「それが、君ときたら「イロモノキャラは嫌だ』とか『なんで俺だけいじられまくるんだ!』とか僕みたいな出番が少ないキャラの前で……自慢かァアアアア!!?」 谷口「……すまん」 国木田「お得意のセリフかい?良いよね、それを言ったら僕に背中を向けて走り出すだけでギャグになるんだし!!」 谷口「俺はそんなつもりで」 国木田「たとえ君にそんなつもりがなくても僕は」 ?「待ちなさい」 国木田「誰だ!?」 ?「私は………カマドウマの擬人化娘よ」 谷口「え?誰?」 カマドウマ「そうよね知らないわよね、当時神人を擬人化した時に『じゃあカマドウマも擬人化してみよう』というアイディアの元産まれた創作物よ。」 「すぐ、皆忘れちゃった。浮いてきてそして沈んだ小さな泡それが私よ。」 「でもいいんだこれで、一瞬とはいえ私は産み出されそして陽の目を見れたそれだけで私は幸せ」 谷口「おっしゃー国木田もう一件行くぞぉ!」 国木田「おうよー僕も今日は飲むよ♪」 カマドウマ「………おっしゃー私も帰るぞ!」 インターフェース三姉妹のさらにお隣の部屋 神人「あ、お帰り!どう今日も一緒に飲む?」 カマドウマ「うるせぇ!所詮私はカマドウマさ!」 神人「な、なに怒ってるのよ?」 カマドウマ「同じ擬人化キャラだからって、気安く私さわるな」 神人「な、なによー。」 「じゃあこのお酒いらないんだね?」 カマドウマ「すみませんでした」 神人「よし♪」 カマドウマ「ちくしょう作ったんなら最後まで責任持ちやがれぇ」 神人「まあまあおらコップ出して♪」 今日も夜はふける。 秋に鳴く鈴虫の声は同情か はたまた嘲笑か おわっとけ 長門「涼宮ハルヒの卵子を抽出、あなたの精子を授精させて反応を見る」 長門「涼子ちゃん何をしてるの?」 長門(朝倉)「………ゆ、有希いつの間に!?」 長門「…………国木田。GO」 国木田「うへへ…三角木馬~、ろうそく~、チェーン~、ドリル~、大蛇~、チェーンソー、ハサミッ、ハサミッ、ハサミッ、ハサミッ、エビオスでドバドバ~アキャキャキャキャwwwwww」 朝倉「ひっ、いやあああぁぁぁぁぁ!!!」 ビクピク カマドウマ(以下カマ)「やっぱ私が人気ない理由って、気持ち悪い生命体でしか出てないからよね」モキュモキュ 神人「そ・・そうね。。」ウウッ カマ「本来私は情報思念体の亜種で、相手の畏怖とするものに化けられるって設定忘れられてるのかしら」ゴクン 神人「わ、私は忘れてないから赤い球体になるのだけはやめて」ブルブル カマ「うん、それ無理。だって私の目の前にはあなたしかいないんだもの」 神人「(いくら出番が欲しいからってパクリはだめだよ)・・・」 カマ「でも、ようするに畏怖の対象を変えればそれに変身するのよ」 神人「でも、あの怖さはそう簡単に忘れられないよ」 カマ「たとえば、あの観察対象の鍵である彼が目の前で車にはねられたら、あなたにとっての畏怖の対象は車になるでしょ?」 神人「う~ん、確かにそうなるかも・・・」 カマ「だから、そうやって変身して欲しいものが怖くなるように創造すればいいのよ」 神人「あ、そっか。カマドウマちゃん頭イイ~」 カマ「えへへ」 神人「う~ん、う~ん」 カマ「(グニャグニャ)あ、彼の姿になった。神人ってもしかして・・・」 神人「えへへ(ポンッ)ってきゃああああああ」 カマ「気を許したら元に戻るに決まってるでしょ」 長門「いいこと聞いちゃったwwプリプリプリプリwwwww」 キョン「(…相手が畏怖する存在になれる。 ククッ)」 キョン『俺はカマドウマなんて怖くない! デレのハルヒが怖いんだッ!!』 古泉「急に何を言うのですか! 集中できません…! ってキョンたん!?」 長門「あばばばばば…せめて長門有希って言った方がいい。」 カマドウマ「デレのハルヒ、なるほど!!」 カマドウマはしゅるしゅるとしぼみ、ハルヒの姿になった。 …触角は生えているが。 キョン「(計画通りッ!!)」 長門「あれは部長氏の畏怖の対象」 キョン「……」 そこには黒ボンテージに身を包み、右手に鞭、左手に蝋燭を持ち、寒気のするような微笑みを浮かべている喜緑さんの姿があった。 神人「ぇと‥ふんもっふっ?」エイッ ガシッ キョン「おっ?ちょ、くすぐったいって」ハハッ 古泉「………」 鶴屋さん「マインドスキャン…!」キュピィィィ キョン「なんで俺たちのこと普通じゃないなんて分かるんです?」 鶴屋さん「んーっなんとなくかなっ」 キョン「はあ…そうですか」 鶴屋さん「そそっ!(ニョロフフフフフ…)」 鶴屋さん「保守しマース、サクリファイス召喚!」 みくる「はい落とし穴!」 鶴屋「盗賊の七つ道具!」 みくる「偽者の罠wwwwちゃんとライフポイント1000払えよwwww」 長門「サクリファイスは儀式で呼び出すので特殊召喚モンスター、落とし穴は通常召喚されたモンスターにのみ有効なので、この場合は落とし穴は使えない」 みくる「どんなもんじゃーいwwwww」 舞うカード・・・ ハルヒ「パララクスの潮流を召喚よ!」 長門「カウンター」 ハルヒ「その前にカウンターをカウンターよ!」 長門「その前にカウンターのカウンターをカウンター」 ハルヒ「その前にカウンターのカウンターのカウンターをカウンター」 長門「その前にカウンターのカウンターのカウンターのカウンター……etc.」 古泉「涼宮さんは補充デッキですか…」 キョン「んで長門はリス対立と…」 古泉「お互い譲りませんね…」 みくる「あの~キョンくん…私のカリスマウンパスデッキと勝負しましぇんか?」 キョン「うはwwwwそれなんてファンデッキ?wwwww」 古泉「デッキバランス最悪wwwww」 みくる「ふえぇ、ウンパス召喚でしゅ~」 キョン「朝比奈さん黒マナ足りませんよ」 みくる「ふえぇぇ暗黒の儀式でしゅ~、のうたつウンパス召喚でしゅ~」 キョン「マンティコアに6マナ使用。ウンパスに攻撃で」 みくる「ひえぇぇ~吸血でデッキからカードを一枚選びま~っしゅ!」 キョン「煙突召喚」 みくる「ひょえぇぇ~?」 古泉「勝負有り、でするね」 ハルヒ「うわぁ~…素人相手に緑コン煙突デッキって……」 長門「彼のデッキには更に火の玉と天才の閃きがある」 キョン「僕殺、炎上、餓死、好きなの選んでください…フフフ」 キョン「俺たちも遊ぶか」 長門「………コクリ」 キョン「よし、俺は『キメラテックオーバードラゴン』を召喚!」 長門「ならば私は『青眼の白龍(ブルーアイズホワイトドラゴン)三体連結』を召喚!」 キョン「ちょwwwwバンダイ版乙wwwww」 森村清純「いらっしゃーい!ってなんだこの前のお嬢さんじゃねぇか。どうしたんだい?」 長門「……………」 キョロキョロ 森村清純「探しものかい?(なんだかおとなしい子だなぁ…)」 長門「…………」 コクリ 長門「練炭…ある?」 森村清純「っ!お、お嬢ちゃん早まっちゃあいけねぇよ!!人生そりゃ辛い時もあるけどよ…それから逃げちゃいけねぇっ!それが生きるって事なんだからよ! 最近の若いもんはそれがわかってねぇ!いいかいお嬢ちゃん?自殺なんてのは負け犬の考えることだ!男だったら一発辛い事にガツンとメンチ切るくらいの気概がなくっちゃいけねぇ!それでも駄目ならおじちゃんが相談にのってやるからよ!漢と漢の約束だ!なっ?」 長門「………?」 森村清純「ほら、指切りげんまんだ」 長門・森村清純「「ゆびきりげんまんうそついたらはりせんぼんの~ます、ゆびきった!」」 森村清純「達者でな~!」 長門「???」 朝倉「おかえり有希、練炭買ってきてくれた?」 長門「なんか怒られた」 朝倉「え~何それ?お魚どうすんのよ~?」 ガラガラ キョン「お前か」 朝倉「そ、意外でしょ」 中略 朝倉「人間はさ、よくやらなくて後悔するよりやって後悔したほうがいいって言うでしょ?だから…」モジモジ キョン「ハッ!わかった!お前の気持ちはよーくわかった」 朝倉「え?」?? キョン「俺もお前のこと気になってたんだ、女の子に言わせるのもなんかヘタレだしな」 朝倉「そ、そう?じゃあしんd」 キョン「待て!俺から言うよ、朝倉好きです、付き合ってください!」 朝倉「いや待って何がd」 キョン「まあ告白したし、一緒に帰ろうぜ」 朝倉「あ、あのキョン君?」 キョン「そうだ手つなごうぜ」 ギュ ガラガラ 谷口「WAWAWA忘れ物~……!!キョン!!…くそ!!てっめ!言いふらしてやる!」 キョン「あ~あ、まあいいか、これで公式のカップルだな」 朝倉「は、はい…」 次の日、朝倉涼子は怒った長門に情報連結解除されたと言う 朝倉「バクガクルゾォー!バクガクルゾォー!」 長門「や~!」 朝倉「バクガクルゾォー!バクガクルゾォー!」 長門「や~だ~!」 喜緑「……りょうこちゃんなにしてるの?」 朝倉「それはキギョーヒミツだ」 「ねぇ谷口ぃ、あーんしてあーん。」 「よーし、ほーら、あーん、んまいぜ、涼宮。」 「そう?」 「ああ、こんなに上手いもの食ったの始めてかも知れねぇよ。ありがとな。」 「んもう、谷口ったら・・・、ほらキョンが見てるわよ。」 「はん、見せ付けてやれ、あんなヘタレにおまえは勿体ねえ、お前は俺にとってSランクなんだからな」 「・・・ほんと?」 「ああ、本当だ。愛してる。涼宮おま「あっはっはっはっは」 「キョン!やったわSランク獲得よ!!これであとはキョンのランクを上げるだけね。」 「お・・おい涼宮?さん?何をおっしゃって・・・あの蜜月は偽り?」 「ふん、女の子にランク付けしてた罰よ。そんな事やってるからいつまでも彼女ができないのよ。 これを仕組んだキョンに感謝しなさいよ・・まったく。滅茶苦茶心配してたわよ?あいつ。」 「キョン・・・お前・・・」 「いや気にするな。ただ俺の妹が評価対象になってきたのを止めたかっただけだ。」 (上の再構成) 「さキョン~いこっ?貴方はSSランクなんだからね!みんなも同じだと思うわ。」 「いいのか?」 「うん!あたりまえじゃない・・・」「だそうだ長門。」 「有希?え?あれ?」 「お前も他人と同じように評価しようとしてるじゃねぇか。あれだ、長門は そういう矛盾が真実を隠すとか言って心配してるんだぞ。」 「有希がそんなに心配してたなんて・・・頭冷やしてくるわ。」 「・・・いい。貴方が真実に気が付くと危険だと判断した。私にとって都合が悪い。」 「長門・・・いろいろ有り難うな。ずっと傍にいてやるぞ長門。」 「本当?」 「ああ本当だ。宇宙の旅行にいこうぜ。つれて「・・・それは認められない。」」 「・・・貴方はもう少し彼女を信じるべき。私いつでも貴方の傍にいられる。能力がある。 彼女は違う。もうただの人間。力は消失している。現実をみてほしい。」 「おまえ・・・」 「あなたには皆さんの望む場所に落ち着いて欲しいんです。素直になってください。 盛大な祝福を得られると思いますよ。」 「っち、余計なおせっかいだよ。ちょっと席外すぞ。」 「・・・貴方もいろいろ大変。彼はある側面で瑕疵がある。貴方には彼には ブラックホールを進呈する手はずを整える。」 「本当ですか長門さん!!」 「そう、永久に。」 「そこまで僕のことを、、、僕も彼を追いかけて「「おい古泉一樹。」」 「貴方は・・・岡部先生ですか?」 「おまえ、受けもできるか?」「はい?」 「お前のブラックホールに俺のアポロ13をロックオンできるかと聞いている。」 「あれ、どこかで構成がずれていませんか?アーーーーーーッ」 「・・・これで私は安心して彼をめでる事ができる。メイドは鶴屋氏に進呈済み。全ては我が手に」 「私メリーさん。今、駅前にいるの」 土曜日の週末市内探索がまた平穏に終わり、明日はぐうたらしてようと考えてたら家にかかってきた一本の電話。 あいにく家族は各々の部屋なので変わりに俺が受話器をとる。 「えーと、どちらさまでしょうか?」 遠方から電車が通る音がするから駅前なのは確かだろう。 聞き覚えのある声のような気がするから俺の尻合いなんだろうが、十数秒たっても何も話してこない。 「・・・フフッ」ブチッ。ツーツー こちらが話かけた途端にきるとは失礼なやつだな。 プリプリプリプリ ・・・こっちは疲れるってのに、また電話ですかい心の中で愚痴を言いながら受話器をとる。 「はい」 「わたしメリーさん。今、O番地にいるの」 どうやら家に近づいてるようだ。 「家になにか御用でしょうか?」 「・・・フフッ」ブチッ。ツーツー さすがに不気味だ。しかも脳内では『気をつけろっ』と古泉ボイスで流れている。 また未知の事件かも知れないからとりあえず一番信頼できる長門に連r アッーアッーアッー ・・・とりあえず出るか 「迷惑電w」 「わたしメリーさん。今、あなたの家の前にいるの」 これは怖い。本当にいても会いたくないな。とりあえずこちらから話しかけない限り電話を切らないようなので窓から覗いて見る。 ・・・だれもいないし。 「いい加減にしてm」 「・・・フフッ」ブチッ。ツーツー そういえばこんな感じの映画があったな。またハルヒの仕業だろうか。確か最後は後ろにいて血を抜かれるんだっけ と楽観視できない事態だな。次から無s フッフッヒーフッフッヒーフッフッヒー 出たら死亡フラグだから無視無視、と後ろをむくと・・・ 「またお前か」 「そ、以外でしょ」いい加減慣れてきた自分が怖い。 「また俺を刺しにきたか。何回粒子になれば気が済むんだ」 「今日はね、長門さんから申請されてきたから長門さんは来ないし、当然あなたに危害は加えられないわ」 「じゃあ何しにきた」長門が申請?俺に朝倉を使わすことを?why? 「今日はあなたのアナルにこれを刺しにきたの」 「そ、それは幻の極太バイb」「じゃ、イって」ああ、目の前がががっががががががっがあアッーーーー 長門「たまには朝倉×キョンが見たかったwwwwwごめんねキョンwwwwwプリプリプリプリwwwwwww」 新ジャンル【タブー系の妹】 妹「キョンくん見て見て~」 キョン「なんだよ、ってなんだその格好は!?」 妹「えへへ~私Aカップになったんだよ~」 キョン「わ、わかったから服を着なさい!!」 妹「ね、触る?キョンくんオッパイ触りたい?」 キョン「こ、こら辞めなさい」 ハルヒ「キョンいる~?いなくても入るわよ~!」 ガチャ キョン「…………」 妹「やんっ、キョンくんつねっちゃらめぇ~」 ハルヒ「……………………」 キョン「……………………」 ハルヒ「……………………キョン、ちょっとこっち」 キョン「……………………はい」 妹「あれれ~?どこ行くの~?」 ハルヒ「…………ちょっとね……」
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ジャングル大帝 ~勇気が未来をかえる~ 特装版 DVD発売日:3月15日 ・オリジナル書き起しジャケット(手塚治虫/天野喜孝Wジャケット) ・ピクチャーレーベル(手塚治虫/天野喜孝ツインディスク) ・キャラクター相関図 谷口監督コメントシート ・天野喜孝、豪華原画カードセット ・オリジナル着せ替えジャケット(手塚治虫/天野喜孝Wジャケット) 2009年放送。ジャングル大帝のリメイクSP。 監督 谷口悟朗 原作 手塚治虫 キャラクターデザイン原案 天野喜孝 脚本 鈴木おさむ キャラクターデザイン 瀬谷新二、木村貴宏 メカ・コンセプトデザイン 寺岡賢司 美術監督 西田稔 美術監督補佐 岩城万里子、柴田正人 色彩設計 川添恵 特殊効果 野村由美 撮影監督 中村圭介 編集 森田清次 音響監督 浦上靖夫 音響効果 倉橋静男、西佐知子 音響監督助手 浦上慶子 ミキサー 内山敬章 アシスタントミキサー 山本寿 音楽 羽毛田丈史 制作協力 高橋良輔 アニメーション制作 手塚プロダクション 絵コンテ 須永司 桑原智 谷口悟朗 演出 秋田谷典昭 守田芸成 谷口悟朗 総作画監督 瀬谷新二 メカ・エフェクト作画監督 中川航 作画監督補佐 河口俊夫 片山みゆき 中川航 高柳久美子 斎藤圭太 篠原隆 中村路之将 青木一紀 赤堀重雄 内田裕 興村忠美 谷口守泰 宍倉敏 作画監督協力 吉村昌輝 小林準二 ■関連タイトル ジャングル大帝 ~勇気が未来をかえる~ 特装版 [DVD] ジャングル大帝-勇気が未来をかえる-オリジナルサウンドトラック 交響詩「ジャングル大帝」 2009年改訂版 ~白いライオンの物語~[CD+DVD] 廉価版 ジャングル大帝 Complete DVD-BOX 原作コミック 手塚治虫/ジャングル大帝 1巻
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第2話「ホモでもドア」 キョン「ただいまぁ~、ふぅ~疲れた・・・えっ?何母さん?お使い!? なんで俺が!?・・・はいはい、わかったよ・・・」 ・ ・ ・ ●「おかえりなさい!キョンたん!」 キョン「あぁ・・・」 ●「おや、どうしたのですか?元気がないようですが」 キョン「あぁ、ちょっとこれからお使いなんだ。だけど疲れていく気がしなくてな・・・」 ●「それでは僕の道具の出番ですね。(ガサゴソ・・・)」 キョン「なぁその道具をブリーフの中から出すの止めてくれないか?」 ●「このブリーフは4次元空間と繋がっていてどんな大きさの物も出し入れ自由なんで すよ。もちろん僕のアナルもどんなモノでも出し入れ自由ですよ♪」 キョン「うるせぇ!だまってさっさと出しやがれ!!!」 ●「そんなに照れなくても・・・これです!」 たららたったた~♪ ●『ホモでもドア』 キョン「なんだこりゃ?普通のドアに見えるけど?」 ●「これはですね。ドアを開けるとあ~ら不思議。別の場所と繋がるのですよ。ですか らお使いにもすぐいけると思いますよ」 キョン「そりゃいいな!よし、まずは八百屋だ」 ガチャ キョン「!?」 長門「・・・何?」 キョン「あれ!?なんで長門のうちに来たんだ!?っていうか長門その本は・・・」 長門「(サッ)なんでもない・・・」 キョン「そうか・・・悪い、邪魔したな」 ガチャ ●「おやおやもうお帰りですか?ずいぶんとお早いですね」 キョン「どういうことだ!?長門のうちに出ちまったぞ!?」 ●「長門さんは何をしていらっしゃいましたか?」 キョン「えっ?・・・えーと・・B、BLの本を読んでた・・・」 ●「やはりですか、こういうことですよ、わかりましたか?」 キョン「全然わかんねぇよ!!なんだこのドアは!八百屋はどうした!?」 ●「ですから、ホモでもドアですよ。ゲイに関する場所に出てしまうのですよ。ただどこ に出るかはわかりませんが・・・」 キョン「ふざけんな!!こんなもん使うよりだったら俺は歩いていく!!」 ドンドンドン キョンの妹「キョン君?何一人で騒いでるのぉ?お使いに行ったんじゃないのぉ?」 キョン「!?やばい・・・ちくしょう!このドアを使うしかねぇっ!おい!お前は早く隠れ ろ!!あと俺が入ったらこのドアは片づけろ!わかったな?」 ●「わかっていますよ。ではどうぞ・・・」 キョン「頼む、長門のうちでいいから・・・」 ガチャ キョン「!!??」 谷口「アッー!アッー!wawawawawa・・・・・」 国木田「ほらほらもっと良い声で鳴かなきゃ・・・」 谷口「アッー!!」 国木田「あれ?キョンどうしたの?いきなりどこから入ってきたんだい?」 キョン「いや・・・その・・悪い邪魔した!!!・・・あっドアがない!? そうだ、あいつに片づけさせたんだ!」 国木田「何を言っているんだかよくわからないけどキョンも仲間に入りたいんだね? さぁこっちにおいで・・谷口もいるんだよフフ・・・」 キョン「!?よりによってこんな所に!! すまん!国木田見なかったことにするから・・・」 国木田「何言ってるんだい?もう遅いよ、いけ谷口!」 谷口「wawawa~」 キョン「うわっ!バカ、谷口!目を覚ませ、俺だよッ!!」 国木田「何を言っても無駄だよ・・・さぁ谷口、新しいおもちゃだ、 僕を楽しませておくれ・・・」 谷口「wawawa~」 キョン「おい止めろ!どこ触ってるんだ! やめっ、やめろーーーー!!!!!!!?????アッー!アッー!」 谷口「wawawa~wawawa~」 国木田「フフフ、これで奴隷がまた一人・・・」 ●「wwwwキョンたんもなかなか良い声で鳴きますねぇww僕も仲間に入りたいですよwww」 キョンの妹「あれぇ~?キョン君はぁ~?」 第3話「ソノうほホント」
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翌朝、妹のボディープレスという儀式により不本意な目覚めをした。もう慣れたもんだな。 用を済ませ、朝食をとる。トーストはパンの耳だけ先に食ってしまうタイプに気付いたのは最近だ。 歯を磨き、顔を洗い、適当に身だしなみを整え、妹を見送り、自転車を出す。 今日は一段と寒い。途中で缶コーヒーを買う。 ここまで寒いと、あのハイキングコース並の坂道を登ってもまるで暖まらない。 後ろから駆け足の音が聞こえる。谷口だろうな。 「よっ、キョン!」 「よう」 「冴えねー顔だな。なんか嫌なことでもあったか?」 「特にねーよ、ちょっと考え事していただけだ」 参考にするつもりはないが、こいつにプレゼントのことを聞いてみようか。 「なあ谷口」 「あ?なんだい」 「お前、女子にクリスマスプレゼントをあげるとしたらどんなものをあげるよ?」 「俺に聞くのか!ハハハ!お前も落ちぶれたもんだ!」 「自覚はあるんだな」 「やかましいわ!そうだな。アレをあげるしかないだろ」 「アレってなんだよ?」 「わからねーか?」 「愛だよ、愛!これ最強!愛が伝わったら怖いものはない。すべてがうまく行くだろ!」 「うまく行った試しがないお前の意見は信用ならん。聞くんじゃなかったな。忘れてくれ」 「冗談だよ!そうだな。お前のお財布の事情を知らないからなんとも言えないが、お揃いの何かをあげるっていうのはどうだ?」 ハルヒは普通じゃ満足しないだろ、っていう言葉が出かかったが、感づかれてはマズいからここはこらえるとしよう。 「もしかして涼宮か?」 「ち、ちげーよ。例え話って言ってるじゃねえか」 我ながら下手くそな誤魔化し方だと思った。 「顔にかいてあるぜ。ヘヘッ」 俺は顔に出るタイプなんだろうか。こいつは妙に勘がいいからな。 「うるせえ・・・」 「そうか、お前もついに決心したんだな。まっ、頑張れよキョン!」 谷口は先に走って行ってしまった。これ以上何か悟られると困るし俺にとっても好都合だ。 まぁこれ以上何を悟られるのかは分からないが。 校門の前で体育教師が待ち構えてる。別に遅刻はしてないんだが、 あの人はちゃんとした挨拶をしないとすぐにガミガミと怒るから面倒くさいんだよな。 「おはよう、キョン」 谷口と一緒に居た国木田だ。 「よう」 教室に入るとハルヒは既に居た。いつも通り、窓の外を眺めている 。 アイツが窓の外を眺めているときは機嫌が悪い時が多いが、今日は例外だったようだ。 「よう」 「おはよう」 おはよう、と言い返そうと思ったが、なんだか照れくさかったのでやめた。 「今日は寒いな。これ、飲むか?」 俺はさっき買ったコーヒーをハルヒに渡す。 俺の分?節約はするに越したことはないと思うんだ。 「・・・気が利くじゃないの」 「そりゃどうも」 他愛もない世間話をしてるとチャイムが鳴り、担任の岡部が入ってくる。 「おはよう!今日は寒いな。風邪気味のやつは居ないか?居たら俺とハンドボールをやろうじゃないか!運動をたくさんすれば、風邪なんて敵じゃないさ!以上!号令!」 午前の授業もろくに頭に入らないまま飯の時間になる。 ハルヒはいつも通り、学食に行ってしまった。 近くの谷口と国木田とで席を囲む。 「おい国木田、ちょっと耳貸せ!」 「ん、なんだい?」 「本当に?」 「あぁマジだ」 「キョンもやるねぇ」 谷口が何を言ったのかはすぐに分かった。下手に否定すると自爆する気がする。 「谷口てめぇ覚えとけよ・・・」 「お、バレた?」 「キョンも落ち着いてよ。もうクラスのみんなはとっくにそういう関係だって思っていたから、 別に特別驚くことじゃあないよ」 そうなのか?俺とハルヒがそういう風に見られていたとは・・・ 「僕も応援するよ、キョン」 「んでさ、国木田。コイツ涼宮にプレゼントを贈るって考えてるんだってよ」 もうどうでもいいや。 「へー。キョンは何を贈るつもりなの?」 「それが思いつかないからこのオールバックバカに聞いたんだよ」 「誰がオールバックバカだ!俺は何かお揃いのものを贈るべきって言ったんだ」 「谷口にしちゃ随分まともな意見だね」 その前にこいつは愛があればすべてがうまく行くとか言ってたけどな。 「ハハ!愛ねぇ。ちょっとクサすぎない?確かに大切だけどさ」 「やかましい!なんだよこの俺の言われよう・・・」 そういいながら谷口は梅干しの種を出す。 「僕も谷口と同意見だよ。お揃いの何かってのはすごくいいアイデアだと思うよ」 まぁ否定はできないな。 「あとは、形の残るものにしたほうがいいね」 形の残るものか・・・。 「食べ物とかだと形に残らないでしょ。クリスマスプレゼントを贈るならやっぱり 形に残るものがいいよ。思い出にもなりやすいしね」 谷口は軽くふてくされたのか、のり弁の海苔を一枚一枚剥がすという謎の行動に出ている。 「キョンのことだからジンジャークッキー詰め合わせとか贈りそうだから一応言っておくよ」 流石にそこまで馬鹿じゃないぞ俺は。俺はそんな風に見られてるのか。 「ハハッ、冗談だよ。とにかく、キョン頑張ってよ。友人の恋愛が成就するのはうれしいことだし」 「そうかい。とにかく、不本意ながらも相談に乗ってくれてありがとよ」 「キョンは素直じゃないねえ」 「終わったか?」 谷口がそう言ってからはいつも通りの昼食の時間に戻った。 ナンパがどうだとか、噂話とか。 午後の授業と後ろからのシャープペン攻撃を適当に受け流し、俺は部室に向かった。 ・第三章
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①入学式 僕は国木田。フルネームはまだ禁則事項らしい。 幼い頃から「国木田くんはできる子ねぇ」という同級生の保護者からの賛辞や、「やーん、この子、カワイイ~!」という年上の女性からのラブコールを受けて、何を考えているのか分からない笑顔とどす黒い本音を持った高校生に育った。 というのは冗談で、とりあえず無難な、一般的な高校生に育っていると自分では思っているから安心して続きを読んでほしい。 今日は北高の入学式。 僕の学力では県外の進学校にも行けた。北高の理数コースだって余裕だったけどね、なんだかんだで普通科に進学している。おっと、別にレベルの低い集団に混じって優越感に浸ろうとか、そんなことはいくら僕でも考えちゃいないさ。もちろん、普通科のレベルだったら特に熱心に学業に専念しなくても問題ない、と認識してるけどね。 これは慢心でも自意識過剰でもなんでもない。冷静な現状の分析だよ。 「うぃーっす、国木田。また同じクラスのようだな。俺としては、大変、助かる。」 「なんだい、キョン。僕がキョンを助けた記憶なんてそうそうありはしないんだけど、まさか君は僕の事を宿題模範解答作成マシーンだとか思ってたりしないだろうね」 「まあそれもあるけどな。知った顔がいるってのはとりあえず安心材料だ」 紹介が遅れたようだ。今僕と話していたのはキョン。彼に到っては苗字すら禁則事項らしい。もちろん僕は本名を知っているわけだけど、ここで書こうとしてもプロテクトがかかるだろうからやめておこう。とりわけ公序良俗に反する名前だから、とか常用漢字で表記できない、とかそういう理由のプロテクトではない。良識ある読者諸兄の方々にはそこのところ、安心してこの問題をスルーして頂くとしよう。 ところでこのキョンという友人は、特にその女性趣味の異常さ、というのか突飛さで知られている。別にこの平凡な友人がロリコンであるとかハードなSM趣味があるとか、そういう異常さではない。 中学時代の彼女だった佐々木さんは容姿端麗、才色兼備、特に非の打ち所がない女性に見えたが、重大な欠陥を抱えていた。 僕っ娘だったのだ。 現実世界で一人称に「僕」を使う女性は極めて稀だ。しかも佐々木女史のケースでは男子と会話する時だけ僕っ娘になるのだから、相当奇妙なケースだろう。 仮想してほしい。「僕っ娘」彼女との蜜月を。 「俺、もう、我慢、できないよ…」 「うん…僕もだ。…じゃあ、いこうか」 「うわっ、おまえのこれどろどろに溶けてるぞ」 「やめてくれ、僕だってそんなつもりじゃ…」 念のため言っておくが、これは棒アイスを買って炎天下の中を暫く歩いた後、それを食べようとするキョンと佐々木さんの様子を想像したものだ。邪な想像をした読者諸氏に猛省を促したいところだが、今回ばかりはサンプルが悪すぎる。これはもう腐った女子の方々が狂喜しそうな世界しか連想できない。よくもまあキョンもお付き合いを続けられたものである。あるいはキョンはそっちでもいけるのかもしれない。とんだ両刀使いだ。 何が言いたいかというと、僕は中3以来、キョンに背後を許したことがないということだ。 ②谷口と涼宮さん 僕は国木田。フルネームはまだ禁則事項らしい。 気が付けばもう五月だ。相変わらずキョンとよくつるんでいる。おっと、別に学業成績の低いキョンとつるむことで優越感に浸っているわけでもないし、異常異性嗜好の持主のキョンと一緒にいれば恋愛感情に流された際に棲み分けが可能、と考えているわけでもない。僕はそこまで打算的じゃないから誤解しないでほしい。 ところで、今キョンの横にいる男子は谷口だ。彼もフルネームで呼べない事情があるのでどうか了承いただきたい。この谷口という男は、ちょっとこういっては失礼だが、無類の女好きで成績はキョンに輪をかけた低空飛行、空気を読む能力は常識を弁えた一般的な高校生のそれを遥かに下回り、声の大きさだけがとりえ、という可哀相な男だ。 待ってくれ、いい意味でいっているんだ。 最近キョンは自分の後ろの席の涼宮さんという女の子に夢中だ。やはりキョンは異常嗜好の持主だなぁと深く実感した次第である。涼宮ハルヒという女の子は、最初の自己紹介でいきなり教室中の全員の度肝を抜く発言をした爆弾少女だ。といいたいところだが、後で谷口に聞いた話では、東中出身のクラスメートにとっては別段驚く事でもなかった、という。 そういうわけで三行前の僕の表現を「クラスの半分以上の」に訂正しておこう。 僕の見たところ、外見は非常に魅力的な女性と称していいだろう。目鼻立ちも整っており、スタイルも悪くない。ありていに言えば、涼宮さんは可愛い。髪型は奇抜だが、それは決して外観を損ねるものでなく、いかなる景観保護条例にも抵触しない。 しかし結局のところ、異性を評価するにあたり外見などはあくまでセンター試験、一次試験に過ぎないのだ。もちろんセンターでの足切りもあるが、ある程度の点を取ればむしろ内面という二次試験の配点比率の方が重要だ。 では外見以外のスペック(国木田調べ)を検証していくと、運動神経は極めていいらしい。 学業成績もいい。なんというスーパーマンであろうか。しかし変人で人付き合いは悪いようだ。 教室で彼女に話しかける人間といったらキョンか朝倉さんか、まあそんなところかな。 それも大概はぶっきらぼうな受け答えであしらっている。 僕の私見を述べさせて貰えば、奇人変人の類を伴侶に持つと絶対に苦労するはずだ。 安定と秩序を好む僕からすれば、ちょっと涼宮さんは願い下げである。もっとも、谷口はどうやら中学時代に涼宮さんに告白してOKされ、5分でフられた過去をお持ちらしい。 谷口も十分異常嗜好だな。5分間OKした涼宮さんも十分異常嗜好か。 ちなみにキョンのかつての伴侶たる佐々木女史も「安定と秩序」を掲げていたが、それならまずその一人称を直したらいいんじゃないかな。明らかに周りから異常と思われる振る舞いをしておいて安定と秩序とは滑稽だな、フフ… そういえばさっき朝倉涼子の名前を出したが、彼女は運動神経と学業成績と容姿の全てに於いて涼宮さんに肉薄し(その実、ひとつも勝てていないのはなんとも皮肉であるが)、のみならず気さくで人当たりが良く、いつの間にかクラスのリーダー的存在になっているという凄い女性だ。涼宮さんに比べたらどう考えても朝倉さんの方が安定した伴侶たりえる。 しかし朝倉さんでも駄目なのだ。彼女は完璧すぎる。全てにおいて普遍的に万能であるという点で既に彼女は普遍的ではない。何か裏がある。異常嗜好のキョンや全身精巣の谷口には理解し得ないだろうが、僕の目は欺けない、ということだ。 まあ結論を言えば、僕は阪中さんくらいの子がちょうどいいと思う。 ③SOS団 僕は国木田。フルネームはまだ禁則事項らしい。 後ろの席の変人美少女、こと涼宮ハルヒさんに猛烈なアプローチをかけていたキョンは、どういう手を使ったのかは知らないが急激に涼宮さんとの距離を近しいものにしていた。 もっとも、僕にもそんな予感がしなかったわけでもなく、女心の機微も空気も読めない谷口との賭けは見事に僕の勝ちとなった。 『キョンが五月以内に涼宮ハルヒとまともな会話を5分間継続させられるか』という賭けを持ちかけたのは実は僕のほうだった。途端に谷口は憐れむような目で僕を見たあと遠目でキョンを見て、「五月どころか一年でも無理じゃねーのか」と嘲笑していた。 谷口は賭け金を1000円に設定し、僕の肩を叩いてもう一度憐れみの表情を浮かべた。 いうまでもなく今は僕が谷口の懐を嘲笑し憐れんでいる。とはいえ、かつて自分が5分でフられた女を友人に取られ、財布も軽くなるというのでは谷口があまりにも惨めだ。 あまり古傷を抉るのはよそう。同情して100円玉を返してあげたら泣いて感謝していた。 涼宮さんはどうしてなかなか、積極的な女の子だ。いきなりキョンの髪の毛を引っ掴んで後頭部を机の天板に叩きつけるという荒業を授業中に行なうことができる少女はそうはいまい。 かと思えばチャイムと同時にキョンを階段のてっぺんまで引き摺り、自分より身長が高い相手の胸倉を掴んで協力を強制する。うーん、キョンの趣味はどうにも理解できない。 そんな涼宮さんは、キョンと共に新しい部活を作ることにしたようだ。傍から見れば、キョンと一緒にいる時間を作るための口実としか思えないのだが、キョンは超弩級の鈍感だし、涼宮さんは意地っ張りだし、これでは両者の関係がステップアップするきっかけがなかなかないだろう。 僕が普遍的な女性を支持する理由の一端もそこにある。意地っ張りは見方によってツンデレにも性悪にもなり兼ねない。もっとも、原因を女性にのみ求めるのは酷だろう。鈍感もキョンのレベルまで達すると女性に不要な苛立ちを抱かせるし、谷口のような男子は場の空気をぶち壊すことしかできない。おや、僕の周りにはまともな人間はいないのだろうか。 待ってくれ、いい意味でいっているんだよ。 「国木田くーん、ここの問題なんだけど、わかる?」 「ああ、これね。これはこの数値をここに代入して、それでほら、この公式を使えばいいよ」 「すごーい、国木田くんって頭いいんだね」 「そんなことないって。力になれて嬉しいよ」 フフ、これだよ、これ。照れ隠しに髪の毛を引っ掴んだり、笑顔でアーミーナイフを突き立てたり といった異常性・非日常性とは無縁のこの一連の普遍的コミュニケーションの流れ! やはり阪中さんのような女子はよく分かっている。 そもそも、谷口は男女の関係をいきなりナンパや告白から始めようとするのだが、それがまず間違いだ。谷口から異性を惹きつけるフェロモンが半端なく出ているとか、あるいは超絶美形で凝視した女が全員失禁するとかそういうわけでもないのに、距離をいきなり縮めようとするから失敗する。ひとつひとつのプログラムが甘い。だから拒絶を許す。 あれ、僕はいったい何をいっているんだろうか。谷口を敵性と判定する前に思考を中断しよう。 そうそう、朝倉涼子が転校した。突然すぎる転校、行き先はカナダ、これはどう考えても異常だ。 僕の見立てでは、朝倉涼子は特殊工作員だったのではないか、と思う。だから、もうこの世に朝倉涼子なる人物がいないとしてもおかしくはない。国家ぐるみの隠蔽だ。 巻き込まれなくてよかったと本気で思う。彼女の異常すぎる普遍性をいち早く察知した自分の慧眼にただただ感謝するばかりだ。 ④野球1 僕の名は国木田。フルネームはまだ禁則事項らしい。 最近休日にキョンと会うことはなかった。まあそれはキョンが毎週土曜日に涼宮さん達と『不思議探索パトロール』とかいう(名前はうろ覚えだ)イベントを行なっているからだ。 傍から見れば集団デートでしかないのだが、当人達に自覚がないのが一番の恐怖だ。 ある種の集団催眠にでもかかっているのだろうか。しかしそんな集団催眠は聞いたことがない。要は鈍感と意地っ張りの化学反応に過ぎない。 それはともかくとして、そんなキョンから久しぶりに休日の予定を聞かれた。なんでも、キョンの、もとい涼宮さんとキョンの部活が野球大会に出るので、面子合わせに僕に声がかかった、ということらしい。友人の頼みを無碍に断ることはできない。 まあ参加するとしよう。部活などに入っていない僕にとって、休日は文字通り休みの日だ。 暇なら街にも出かけるし、疲れていたら眠る。これこそ自由人である。 というわけで当日、キョンに言われた場所に集まってみると、なかなかバラエティに富んだメンバーが集まっていた。キョンの部活仲間である涼宮さん、長門さん、朝比奈さん、古泉くん、このあたりは僕の予想の範疇である。そして朝比奈さんの友人である鶴屋さん。 この先輩もまあいいだろう。なぜキョンの妹がいるのだろう。僕は考え付く限りの理由を検証した。なるほど、キョンは勝ちたくないのだ。おそらくこの大会は涼宮さんに無理矢理参加させられた、というところだろう。妹を連れてくる時点で勝負を諦めているのだ。 そうなると、この大会、なんとしても一回戦敗退が義務付けられるな。 一回戦は三年連続ディフェンディングチャンピオンの上ヶ原パイレーツだ、と聞いた。 涼宮さんにとっては悪いニュースだが、キョンにとっては願ってもない幸運だろう。 ポジションと打順をくじ引きで決めているあたり、涼宮さんも本気で勝てるとは思っていないのかもしれない。ちなみに僕は7番ファーストだ。これは敗北の鍵を握るのは僕だと思って間違いあるまい。友人のために一肌脱ぐとしよう。 キョンの願いとは裏腹に、涼宮さんはなかなかの好投手だった。先頭打者と2番打者を悠々と三振させる。パイレーツにはもう少し頑張っていただかないと友人の悩みの種が増えるばかりだ。もっとも、素人目から見ても涼宮さんの投球はちょっとした脅威であり、パイレーツの責任を追及するのは理不尽かもしれない。 そう思っていたら、三番打者は白球をスタンドへ運んでしまった。前年度優勝者はやはり伊達ではない。とはいえ、一回表の攻撃で二塁打を打った涼宮さんのことだから、あるいは以後の打席で連続ホームランを打たないという保障はない。 念には念を入れておこう。 そんなわけで、一回裏、パイレーツの攻撃、五番打者の貧打をわざとエラーしたのはあくまでもキョンのためだということを明記しておきたい。どうやら小説の方では単純に僕のエラーということしか記述されていないようなのではっきりさせておくが、あれは故意のエラーだ。おっと、軽蔑は止してくれ。なんせ小学生の妹を連れてきてまで敗北しようという友人がいるのだ。これは何らかの事情があるのだろうと、彼の意図を汲んでやるのに吝かではないだろう。 読者諸兄は誤解しているかもしれないが、僕は運動神経も谷口よりはいいのだ。 あのエラーはわざとなのだ。 谷川流にとって僕がさほど重要な登場人物でないことくらい認識しているが、僕の沽券に関わるような描写は避けてほしいものだ。そもそも、谷口と比較しても僕の扱いは酷くないか? ⑤野球2 僕の名は国木田。フルネームはまだ禁則事項らしい。 かいつまんで前回の日記の内容を紹介すると、他ならぬ友人の頼みで休日の野球大会に引っ張り出された僕だったが、友人の連れてきたメンバーを見て、友人の早期敗退の意図を瞬間的に察知。友人とは全く正反対の想いを抱く涼宮さんの大活躍を見て危機感を募らせた僕は友人のために敢えてエラーを犯すのだった、とまあこんなところだろうか。 そんな僕の努力もむなしく、自分でもインチキとしか思えない我がチームの11打席連続本塁打によって、僅か一回にして両チームの状況は逆転してしまった。口には出さなかったが、あれはどう考えてもバットがおかしい。みんな気づいてないのか。谷口は間違いなく気づいていない。 自分の実力でホームランを打ったと思っているのだろう。お気楽な奴だ。いっそメジャーにでも挑戦してくれ。その異変も12打席目以降は起こらなかったけれど。 あの怒涛の攻撃は長門さんから始まりキョンで終わった。要するに二人だけが本塁打を二度、打っているわけである。しかしキョンは負けたいはずではなかったのか。これではエラーをした僕が道化ではないか。あるいは長門さんになんらかの原因があるとも考えられる。即ち、実はソフトボール部の特待生として入学した長門さんが危機的状況に業を煮やし、その秘めたる力を発揮し、またそのスピリチュラルなエネルギーがバットに宿り全員に本塁打を打たせたものの、点を重ねるに連れそのエネルギーの顕現も衰え、キョンの打順が終わった時点で完全に消失したとするものだ。 とはいえ長門さんは文芸部員のはずであるし、僕はそういったスピリチュラルな出来事は信用していない。真相は闇の中か… そして時間の関係で迎えた最終回、ピッチャーは涼宮さんに代わってキョン。どうやら本腰を入れて負ける心積もりのようだな。影ながら一塁から応援しよう。 という僕の心境とは裏腹に、キョンは有り得ない魔球を8球連続で投げ、あっという間に二つの三振と二つのストライクを奪って見せた。もう何がなんだか。試合中にどうしても勝たなければならない事情が湧いて出た、ということなのだろうか。まあ悩んでも仕方が無い。どうせもう僕が何もしなくてもあの魔球で勝つだろう。捕手を務めているのが長門さんであるから、当然僕の疑念は彼女に向けられるべきであるが、もうこの際どうでもいい。キョンの魔球が物理法則を無視したところで知ったことではないよね。 ファーストで一人モチベーションを下げていたら、キャッチャーの長門さんがボールをファンブル、振り逃げでバッターが走り出した。振り逃げのルールをいまいち把握していないらしかった長門さんはしばらくぼーっとして、キョンに指示されて急いでセカンドに送球。 おいおい、長門さんがピッチャーやったほうがよかったんじゃないか。 それにしても、結局セカンドでアウトになったので、またしても僕の出番は無しだ。この試合、脇役の鶴屋さんは神がかったフィールディングを見せ、谷口ですらショート強襲の当たりを捌くシーンが映像化されているというのにこの僕の扱いはなんなんだ。妹?小学生を引き合いに出すのはちょっと、ね。 これは谷川流のせいなのか山本寛のせいなのか、はたまた松元恵がいけないのか。 真相はやはり闇の中だ。 ⑥映画撮影 僕の名は国木田。フルネームはまだ禁則事項らしい。 キョンの未来の花嫁にして、彼を傍若無人という鎖で縛りつけ引っ張り回すツンデレ美少女涼宮ハルヒさんは、文化祭を前にまたもや意味のわからない企画を発案したらしい。 もっとも、意味のわからない企画そのものは文化祭前に限らず四六時中発案されていることであり、要するに僕と谷口という部外者がそれに巻き込まれるというケースがあの野球大会以降は文化祭前までなかった、ということなのだ。 キョンの口から語られる様々な真実を聞く限り、その企画参加を強制される確率の低さを喜ぶべきなのか、どうか。一回でも参加している時点で不幸なのかもしれないが。 今度は僕らに映画出演のオファーである。映画、ねぇ。はっきり言って、素人が思い付きで製作を始めた映像作品が映画と呼べる程度の代物になる見込みはほとんどないだろう。 なんでもこなす涼宮さんのことだからあるいは、なんて思っている諸氏には謹んで再考を促しておこう。なんでもこなす、というのは彼女に関する限りは勢いでなんでもこなす、ということであり、そのベクトルが映像製作に向かったところで、ソードマスターヤマトも真っ青の無理矢理な結末を迎えるだろうことは想像に難くない。 そんなことは僕にはまあ関係ないことで、とりあえず面白そうならばそれでいいのだ。 SOS団には朝比奈さんという美しい先輩が居られる。しかもどういうわけか毎回コスプレでご登場だ。僕が好きなタイプの女性は阪中さんである、と神に誓えるが、こと鑑賞に限り朝比奈さんや長門さんのような女性は魅力的だ。念を押しておくが、実際に恋愛対象となり得るかは全くの別問題だ。ドジっ娘はデメリットの方が多く、無口っ娘は一緒にいて気疲れする。やはり僕は阪中さんにこの想いを捧げるしかあるまい。 本題に入るのが遅れてしまったようだが、どうせ本題について書くことはそう多くない。 僕と谷口の役は、長門さん扮する悪の宇宙人に操られて朝比奈さん扮する未来メイドを池に突き落とす役だ。この部分だけ聞いても何の話かまったくわからないだろうが、一通り台本を見たところで決して話を理解することはできないのだから安心して欲しい。 むしろ、妙な状況設定を与えられずに『朝比奈さんを池に落とす役』とだけ説明された方がどれだけ分かりやすいかしれない。もっとも、僕の都合は涼宮さんの前では風前の灯に過ぎず、結局のところアホでないという一点で差異化されてはいるものの、谷口と対して変わらない扱いなのである。 そうそう、肝心の撮影に関してだが、特に撮り直しもなく、一発撮りで終わった。 谷口が朝比奈さんと一緒に池に落ちた時には本当に大爆笑しそうになったが、池から上がった谷口がやたら不機嫌そうにむくれていたので笑いをかみ殺した。 谷口が落ちた事を全く気にも留めずに涼宮さんが次の撮影へ移ってしまったことが不満らしいが、中学校三年間同じクラスにいたら彼女のそういう性格もわかりそうなものなんだけれど。それを承知で朝比奈さんや長門さん目当てで撮影に馳せ参じたのだからこれはもう完全に谷口の自己責任だよね。やれやれだね。 谷口の不平は思ったより長く続いて、休み明けに学校でキョンと会った時も嫌味ばかり言っていた。キョンもキョンで、涼宮さんの映画を馬鹿にされると柄にもなく怒ったりして。 なんだかんだでキョンの涼宮さんへの愛情の深さが伺い知れて、微笑ましく思うと同時にじんましんが出たのはもちろん内緒だ。 ⑦文化祭1 僕の名は国木田。もうこの前口上もそろそろ飽きてきた。どうせ僕のフルネームが禁則でなくなる日など永久にこないのだ。谷川流にとっての僕はその程度の存在だ。体のいい主人公の友人、エロゲにおける主人公以外の男キャラクター並の存在意義しかないのだ。 高校一年生がエロゲを比喩に持ち出すのはいかがなものか、と思うが、いざとなったら全責任を谷口と作者に押し付ける覚悟はできている。 前回の日記で書いた通り、僕はキョンの部活(団といったほうがいいようだが)の自主制作映像作品に出演を強要され、半分は自分の意思で好演を披露したわけだが、撮影以後は特に何事もなく文化祭当日が来てしまった。うちのクラスはなにやらよくわからない展示をやるようなのだけれど、僕はそこまで深く携わっていないので知る由もない。おっと、別にクラスでハブられているわけじゃないんだよ。 クラス発表は展示、部活は無所属、となれば文化祭当日は一般客とさして変わらないほど暇ができる。阪中さんをエスコートしてチョコバナナの一本や二本でも奢ろうかとも考えた。 吝かではない。吝かではないが、今日はキョンの先輩である朝比奈さんとその友人の鶴屋さんのクラスの焼きそば喫茶へ足を運ぶ予定であり、ちょっとそこに阪中さんを連れていくのは勇気が要りそうだ。暫く逡巡して、結局谷口と行動することにした。 ところでチョコバナナに特に深い意味はない。僕は全身精巣の谷口と違ってそこまで男性ホルモンをたぎらせてはいない。 谷口と共にいくつかのクラスの出し物を覗き、廊下を歩いていたらキョンに遭遇した。 徹夜で映画の編集をしていたので、今まで部室で寝ていたのだという。少しは文化祭を楽しめといいたい。とにもかくにも、キョンが来た以上、可及的速やかに朝比奈さんのクラスの焼きそば喫茶に向かいたいところだ。キョンと一緒に行けばあるいは割引ないしサービスが期待できるかもしれない。どちらかといえば後者を期待するが。 焼きそば喫茶「どんぐり」の前は異様な雰囲気の男子生徒が行列を作っていた。行列の先頭辺りに朝比奈さんの友人である鶴屋さんがいる。なんと、素晴らしい衣装じゃあないか。 朝比奈さんも美しいが、鶴屋さんも相当な美人だ。うーん、こういう台詞は僕じゃなく谷口の範疇なんだが敢えて言おう、当方は紅く萌えている。当方腐敗、マスターマニアだな。 こんなことを阪中さんの前で言ったら僕は自分で自分を永久冷凍刑に処す所存だ。 「どうだいっ。この衣装、めがっさ似合ってると思わないかなっ?どうにょろ?」 はい、めがっさ似合ってます。それでその変な言葉遣いが直れば女性として非の打ち所がないかと思うのですが、どうにょろ? 当初朝比奈さんから貰っていた割引券は30%オフだったが、鶴屋さんの計らいによって一人300円の焼きそばを三人500円で食べられることになった。これはおよそ44.5%の割引だが、三人で500円という半端な値段にしたら揉め事になるというのが鶴屋さんには予想できなかったのだろうか。いっそ600円の方が角が立たなくてよかったのだが。 それにしても台詞のほとんどの最後にエクスクラメーションマークをつけてくるあのテンションには驚愕を禁じえない。いっそ静かにしていれば更に支持層が拡がると思うのだが。 雉も鳴かずば撃たれまい、鶴も語らずば引かれまい。 「元気な人だなあ。毎日あのテンションでよく疲れないよね」 つい本音が出てしまった。険がこもってなければいいのだが。 ⑧文化祭2 僕の名は国木田。フルネームはまだ禁則事項らしい。 前回はどこまで書いたかな。そうだ、文化祭で朝比奈さんの焼きそば喫茶に並んだあたりか。 結局30分ほど待たされて、ようやく中へ案内されたが、いやはや、教室の中は予想以上の壮観だった。鶴屋さんが着ていたウエイトレスの衣装を全員が身に纏っており、異空間のような心地すらしたものだ。これはもう谷口ならずとも堪りません。谷口と違って全身から男性ホルモンが分泌されているわけではないが、僕とて宦官ではないのだからね。 水を持ってきたウエイトレスさんは他ならぬ朝比奈さんだった。文句なく美しい。 「ようこそ、キョン君と、その友達の…」 僕は迷わず自分の名を告げていたが、さらに大声の谷口の自己紹介によりかき消された感が否めない。こいつは後でもう一度池にでも沈めたほうがいいかもしれない。その拍子に池の鯉に谷口の男性ホルモンが摂取されたらちょっとした鯉の修羅場が見られるかもしれないから興味はあるが、本当にやったら環境ホルモンどころの騒ぎじゃないな。よしとこう。 焼きそばそのものの味は、まあ普通だった。一般的な女子高生の文化祭の出し物の焼きそばにそこまで期待してどうするというのだ。幸い、この物語にはすぐに女将を呼ぶ芸術家やいきなり薀蓄を垂れ出すぐうたらサラリーマンは出てこないので、これで十分なのだ。 僕たちは喫茶を出て一息ついた。 キョンがこの後どうするかと聞いてきたので、僕はキョンたちの映画を見てみたいな、と告げた。 谷口は乗り気ではない。池に落ちたシーンを見るのが恥ずかしいのかな?常識的に考えれば あれは確実にNGシーンだからカットされてると思うけど。自意識過剰もいいところだ。 谷口はおもむろにナンパをしようと言い出した。谷口の頭の中の構造を知りたいものだ。 今度流行の脳内チェッカーでもやらせてみようか。 ところで、谷口がナンパの話を持ちかけた時に僕は谷口の後ろを愛すべき阪中さんが歩いていくのを見て、ついそちらに気をとられていた。僕の目の前にいる、運動神経と大脳新皮質の発達分の栄養を全て対異性欲求に回された哀れな友人は、僕のノーリアクションを肯定と取った模様だった。キョンはあからさまに倦怠感を顕にし、やるなら二人でやってくれ、と谷口の相手を僕に押し付けた。おやおや。僕も谷口の相手はごめんだよ。 「ていうか谷口、僕もナンパはよしとくよ。すまないけど一人で成功させて、成功したら後でその子の友達でも僕に紹介してよ。それが友情ってもんじゃないかな?」 そういって僕は阪中さんの歩いていった方へ足を向けた。 おっと、別にストーカーじゃないよ。気になる異性のほうへ自然と歩みを進めてしまうのは雄の本能さ。そればかりは谷口でなくても発動する。 当の谷口は、といえばまた間抜けな顔をして僕とキョンを見送っていた。 その後僕がどうしたかって、それは本編では明かされていない。あるいは阪中さんとの甘い文化祭デートを楽しんだかもしれないし、見失ってやむなく視聴覚室の上映会で時間を潰したかもしれない。涼宮さんのライブを聞いて僕なりに少しテンションを上げていたかもしれないし、あるいは谷口に合流してナンパが玉砕するのを横から笑って見ていたかもしれない。とりあえずこの物語で次に僕が登場するのは、文化祭の二日後。僕たちの教室にENOZが来訪した事を涼宮さんに報告する役目だけだ。つまり、その間何があったとしても読者諸兄には分かるはずもなく、また特に興味がない人も多いことだろう。 ただひとつ、文化祭当日のことでひどく後悔していることがあるとすれば、僕と谷口は声を揃えて同じ回答を口にするだろう。 やはりナンパなんかよしておけばよかった、と。 ⑨僕は消失も憤慨もしていない~エピローグみたいなもの~ 僕の名は国木田。いつになったらフルネームのプロテクトが解除されるんだろう。 日記がだいぶご無沙汰になっていた理由は原作者に聞いてくれ。残念ながらこのSS作者には原作に無いエピソードをぶち込んで僕を活躍させようとか、あるいは僕の甘酸っぱい恋物語を追加しようとか、そんな力量も度胸もない。せいぜい僕が阪中さんに秘める想いをところどころにネタよろしく配置する程度しかできない。ネタか。はっ、なんとも因果なものだね。 そんなわけで文化祭の後、僕が北高の第一学年を修了するまでの間は、まあ僕にとってはそれなりに平和だったと評せざるを得ない。僕と阪中さんの関係はクラスメートという段階から進歩するわけでもなく、谷口は相変わらずアホでKYで、キョンと涼宮さんは長年連れ添った夫婦のようにテンポのよい掛け合いを繰り返していた。クリスマス頃にキョンが階段から落ちて暫く学校を休んだ時の涼宮さんの慌てぶりを見れば、いくら涼宮さんが罵声だの弁解だのを並べたところで、「ツンデレ乙」としかいえない。実際に口に出したらツンの部分で突き殺され兼ねないので、僕はあの意地っ張りの一角獣にはなるべく干渉しないことにしている。 そういえば冬休み明け直後に、SOS団の前身たる文芸部が存続の危機に陥っているとかで、無理矢理文芸誌の原稿を書かされたこともあったっけ。あの時は、涼宮さんに寄稿を強制された谷口を見て嘲笑していたらついでに捕まってしまい、なかなかハードな仕事を押し付けられたものだ。学習お役立ちコラム十二篇って、普通一つの雑誌に一人が寄稿する量では断じてない。週刊誌で一号に一篇ずつ掲載すれば二ヵ月半も持つ。十二週打ち切りなら最短記録を免れるレベルだよ、ホントに。有用性を見ても、谷口のよくわからないエッセイより遥かに優れたものだと断言できる。まあ谷口は噛ませ犬という言葉を具現化したようなキャラクターだから仕方あるまい。天の声には逆らえない。僕も、谷口も。 そして僕は今、揺れる白球と躍動する少女達を見てキョンと共に感嘆の声をあげている。 隣では谷口が何やら息を荒げているが、理由は言わずと知れたことだろう。彼の全身のホルモン臓器が一気に動きを活発化させたに違いない。僕は、といえば全く邪念とは無縁に阪中さんを眺めていた。阪中さんのトスを涼宮さんが華麗にアタックする様は見ていて爽快だ。 阪中さんの 禁則事項 をトスできたらもっと爽快だろうか。おっと、こんな妄想は谷口の専売特許だった。一瞬の邪念は僕が生物学的に雄である証、読者諸氏の軽蔑はご勘弁願いたい。 早いものでもう入学して一年が経過する。来年度からは文系理系に分かれ、今まで同じ道を歩んだ友人たちとも袂を分かつ運命が待ち構えているかもしれない。僕は理系に進む。 こればかりはキョンや谷口に合わせて、というわけにもいかないだろう。ぬるま湯に浸かった学園生活にもそろそろ見切りをつけなくてはね。 「えーっ、阪中さん文系に進むのぉ?」 「うん、あたし数学苦手なのね。理系はちょっと…」 「あたしも文系だしさ、また来年も同じクラスかも!」 「ほんとー?それは素直に嬉しいのね」 …そういえば僕は文系科目が苦手だったな。旧帝大への進学を目指す僕にとって文系科目は足枷になりかねない。来年一年は敢えて文系を選択し、苦手科目の克服に充てたほうが賢明かもしれない。いや、そうに違いない。あくまでこれは僕が個人で考え、決めた結論だ。 何者にも影響などされていない。国木田という男はそんな芯のしっかりした男なのだ。 脇役サミットへ続く
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ハルヒ「あ、あは。そ、そうよね。あんたは、晴れあるSOS団員の第1号だもんね! そんなわけないわよね!あは、あははははははは、は………」 キョン「…ハルヒ」 ハルヒ「ねぇ、キョン。……………キス、して」 (1話の途中よりここから下が本編) キョン「ってんなわけねーだろバーカ! お前何やってんの?顔赤くして「キスして」だ!? 誰がお前みたいな奴とキスなんかするかぺっぺっぺ。 ああ、もちろんSOS団に残るってのも嘘な。残る訳ねーだろボケ! 谷口「なぁ、キョン。涼宮と何があったんだ?」 国木田「何かふたりの間に見えない壁が見えるんだけど」 キョン「さらりと矛盾した事を言うな国木田。 端的に言えば・・・SOS団は解散、俺はハルヒに、もう口も聞かんだろうな」 谷口「は!?お前とハルヒって付き合ってたんじゃねぇの!?」 キョン「ちょwwwそんなわけねーだろバーローwwwwwwww あんな奴となんて死んでも付き合いたくねーよwwwwwwwwww」 谷口「そ、そうだよな…」 キョン「でも、あいつけっこう良い体してるしな。一回くらいヤってから捨てれば良かったかwwwww」 国木田「それ、まだ出来るんじゃない?」 谷口「…どういうことだよ国木田」 国木田「だって、涼宮さんは明らかにまだキョンに未練タラタラだよ? キョンが涼宮さんに声かければ、1発ヤルくらいなんでもないと思うんだけど・・・」 谷口「ちょw何でお前まだ涼宮がキョンに気があるって分かるんだよwwwwww」 国木田「バーローwww俺のツンデレスキーとしての経験値舐めんなってのwwww 俺の所持エロゲーの8割はツンデレ登場してるぜ?wwっうぇっうぇwwww」 キョン「そうだな・・・やるか。谷口、国木田、お前らも来るか?」 谷口・国木田「さすがキョンさん!そこに痺れる憧れるぅ!」 キョン「ただ、何だ。俺は、和姦物よりもレイプ物の方が好きだからな。 こうしよう、ちょっと二人とも耳貸せ。ごにょごにょごにょ……」 ハルヒ「キョン…人気のない夜の校舎なんかに呼びだして…まさか……」 キョン「来たか」 ハルヒ「キョン!?一体こんな所で何の用!?つまんない事だったらタダじゃおかないわよ!」 キョン「つまんないことじゃねぇよ。少なくとも俺達にとってはな…」 ハルヒ「達?」 キョン「谷口、国木田。出てこいよ」 ハルヒ「っ!?」 すばやくハルヒを抑える谷口と国木田。 ハルヒ「ちょっ…ちょっと!離しなさいよ!キョン!これは何のつもり!?」 キョン「は?お前も分かってんだろ。」 ハルヒ「………そういうこと、だったんだ。これじゃ、これじゃあたし、馬鹿みたいじゃない…っ!」 谷口「うおっ!暴れんじゃねぇてめー!」 キョン「面倒だ、縛っとくか」 国木田「さすがキョンは迅速に鬼畜な判断を下してくれる」 縛り上げられ、地面に転がされたハルヒ。既に抵抗する気も無くなったらしい。 その瞳に浮かぶ感情は、俺には読み取る事など出来るはずもなかった。 キョンが近づいてくる。私が、今から数分前まで好きだった男だ。 キョン「一番槍は俺が貰うわ。いいだろ?」 谷口「もちろん」 国木田「後で4Pもやるよね?」 キョン「おう。よっ……と」 パンツを下ろされた。キョンも、自らの―――を出す。 私は、キョンと初めて会った日の事を思い出す。 入学式の日。初めて自分の座席に座った日。そして私の前に座った男。キョン。 それが最初の出会い。正直言って、このときの事は全く覚えていない。 ただ、数日後。彼が私に話かけてきた事は、一応覚えている。でもその時はまだ、 他のつまらないクラスメイトと同じとしか考えていなかった。 彼をちゃんと認知し始めたのは、私の髪型の法則に気づいたとき。多分そこ。 そして、彼を部活に誘った日。それから、SOS団を結成し――― ―――ああ。私は、いつから彼に惹かれ始めていたのだろうか。 今となっては分からない。ただ私に分かる事は、今、私はキョンを好きだということだけ――― ハルヒ「っ痛――!」 キョン「く、きついな…やっぱ濡らしてないからか…」 国木田「だが、それがいい(ニヤ)」 キョン「さすが国木田はよく分かってる」 ハルヒ「ギ……!っつ、あ、ああああああぁっ!!!!」 痛い。痛い。いたい。 痛いのは体だけじゃない。痛いのは心。好きな人に犯されているという、ここの状況。 ハルヒ「う……う、うううううぅっっ………!!あ、あああああああああ…………!!!」 国木田「こいつ、泣いてやがる。そんなに痛かったのかね? へ、普段気が強い奴の泣き顔ってのもそそるもんだな。」 どうして。どうして。どうして。 どうして、こんなことになってしまったのだろう。 色んなことをした。 みくるちゃんを誘って、 古泉君を誘って、 有希から文芸部室を借りて、 SOS団を作った。 コンピ研からパソコンを奪ったりもした。 街の不思議探し、何ていうのもしたっけ。 あはは、キョンと二人きりになろうとして、くじ引きで二組に分かれたりもしたっけ。 あの時は、結局キョンと一緒にはなれなくて、キョンはみくるちゃんと有希と一緒に… デート、して…あはは、あの時は妬いたなあ。有希ちゃんの時なんかは、キョンったらすっごい遅刻してきたし… ……本当に。 どうして。どうして。どうして……… 涙が溢れる。 キョン「ん・・・そろそろ出るな」 谷口「何だ、意外と早いんだな」 キョン「俺は連発式なんだよ。1発までは早いが連射が効く」 国木田「マジカwww何そのニュータイフwwwwww」 キョン「んっ……!」 キョンが、私の膣に××を出しているのを感じる。 私が何度か彼を想って自慰をした時の事を思い出す。 こんなはずじゃなかった。私と彼の初めては、こんなものじゃなくて、もっと、もっと… 愛していた。わたしは、彼を愛していた。いや、今も愛しているのかもしれない。 いまのわたしには、それすらも分からない。 ただ、今までの彼との思い出がよみがえる。 ハルヒ「キョン…好き……」 キョン「……?は、ははっ! こいつ、犯されてるのにまだこんなこと言ってやがる! ついに頭イカレたか!?ま、最初っからイカれてたけどな!はっははは!!」 谷口「う、うおおお!何か俺燃えてきたぜキョン!」 国木田「(コレだ…これがツンデレの破壊力…!真価…!僕は、新しいステップを登った気がする…!) キョン「そろそろお前達も参加するか?」 谷口「俺は口だ」 国木田「じゃ、せっかくだから俺はこの汚い穴を選ぶぜ!」 谷口「っつーかいきなり4Pなんすねキョンさん」 キョン「当然だろ?」 国木田「え?じゃあお前は何を考えてたわけ?」 谷口「(こいつらレベルたけーよ・・・)」 だれかが、わたしの口に何かををつっこんでいる。 きもちわるい。 のどのおくにあたる。 はきけがする。 だれかが、わたしのおしりのあなになにかをつっこんでいる。 いたい。 すごくいたい。 きょんが、わたしのなかでうごいている。 なんなんだろう。めちゃくちゃだ。 もういやだ。 なにもかんがえられない。 かんがえたくない。 ああ――― これが、 ぜんぶ、 ゆめだったらいいのに……… 「よーし、HRはじめるぞー」 俺は出席を取り始める。 「あー、涼宮は…今日も欠席だ。」 あの時は本当に大変だった。俺の担任をしているクラスで、4人の生徒が行方不明になったのだ。 その内の一人、涼宮ハルヒはすぐに見つかった。校内にいたからだ。 ただし、暴行されたまま、放置されているのが。 犯人は分からない。同じく行方不明になった3人の男子生徒ではないかと無粋な週刊誌は騒いでいるが、 現場にはその生徒達の体液はおろか、髪の毛一本落ちていなかったのだ。 そもそも、俺は自分のクラスの生徒達を信じている。あいつらがそんな事をする訳はない。 大体、行方不明になった生徒の一人は、涼宮ハルヒと非常に親しくしていた。付き合っていたという噂もある。 そんな彼が、あんな事をする訳もない。しかしそうすると、犯人は誰なのか。 とにかく、一刻も早く犯人が捕まる事を願っている。
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初投稿です。谷口の職業が白石稔だったのでかいてみました。 -- 北島康ノ介 (2008-08-12 11 27 50) だぁれこれぇ -- 名無しさん (2008-08-12 11 34 47) 谷口? -- 名無しさん (2008-08-12 12 35 20) 現実世界の時系列的には、谷口の後に白石みのるなんだけどな -- 名無しさん (2008-08-13 01 43 51) 名前 コメント
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試合日程 [第1ステージ]西武×北海道日本ハム 西武ドーム 第1戦 10月01日(金)18 00開始 ○西武10-7北海道日本ハム● 第2戦 10月02日(土)13 30開始 ●西武4-5北海道日本ハム○ 第3戦 10月03日(日)13 00開始 ○西武6x-5北海道日本ハム● [第2ステージ]福岡ダイエー×西武 福岡ドーム 第1戦 10月06日(水)18 00開始 ○福岡ダイエー9-3西武● 第2戦 10月07日(木)18 00開始 ●福岡ダイエー1-11西武○ 第3戦 10月09日(土)18 00開始 ●福岡ダイエー5-6西武○ 第4戦 10月10日(日)18 00開始 ○福岡ダイエー4-1西武● 第5戦 10月11日(月)18 00開始 ●福岡ダイエー3-4西武○ スカパー! [第1ステージ] ch.308 J SPORTS 3 第1戦 解説:松沼博久 実況:島村俊治 リポーター:加藤 暁・節丸裕一 第2戦 解説:大塚光二 実況:加藤 暁 リポーター:節丸裕一・深澤 慶 第3戦 解説:橋本武広 実況:節丸裕一 リポーター:加藤 暁・深澤 慶 [第2ステージ] ch.300 スポーツ・アイESPN 第1戦 解説:藤本博史 実況:加藤じろう リポーター:江藤晴美 第2戦 解説:柳田聖人 実況:加藤じろう リポーター:江藤晴美 第3戦 解説:若菜嘉晴 実況:川上政行 リポーター:江藤晴美 第4戦 解説:岸川勝也 実況:関野浩之 リポーター:江藤晴美 第5戦 解説:二村忠美 実況:加藤じろう リポーター:江藤晴美 NHKBS1 第1S第1戦 中継なし 第1S第2戦 中継なし 第1S第3戦 中継なし 第2S第1戦 解説:大島康徳 実況:小野塚康之 リポーター:石川 洋・田中崇裕 第2S第2戦 解説:武田一浩 実況:秋山浩志 リポーター:小野塚康之・冨坂和男 第2S第3戦 解説:大野 豊 実況:石川 洋 リポーター:小野塚康之・秋山浩志 第2S第4戦 解説:小早川毅彦 実況:冨坂和男 リポーター:竹林 宏・秋山浩志 第2S第5戦 解説:大野 豊 実況:小野塚康之 リポーター:竹林 宏・秋山浩志 地上波テレビ 関東地区 [第1S第1戦]EXテレビ朝日系列ANNネット 20 00~21 54(ヤvs巨と二元)※BS朝日18 00- 解説:東尾修・栗山英樹・大塚光二・西村龍次 実況:中山貴雄(テレビ朝日) リポーター:清水俊輔(テレビ朝日)・谷口直樹(HTB) [第1S第2戦]EXテレビ朝日 13 59~16 25(最大延長17 30) 解説:東尾修・栗山英樹・西村龍次 実況:中山貴雄(テレビ朝日) リポーター:川松真一郎(テレビ朝日)・谷口直樹(HTB) [第1S第3戦]EXテレビ朝日 14 00~15 55(最大延長17 30) 解説:栗山英樹・村田真一・大塚光二・西村龍次 実況:清水俊輔(テレビ朝日) リポーター:川松真一郎(テレビ朝日)・谷口直樹(HTB) [第2S第2戦]TVSテレビ埼玉 18 00~試合終了 ※MTV18 00-、WTV18 30- 解説:広橋公寿 実況:坂信一郎 [第2S第3戦]EXテレビ朝日制作ANNネット 18 30~20 54(最大延長21 24) 解説:東尾修・村田真一・西村龍次 実況:中山貴雄(テレビ朝日) リポーター:小林徹夫(KBC)・清水俊輔(テレビ朝日) [第2S第4戦]EXテレビ朝日制作ANNネット 18 00~試合終了 解説:栗山英樹・村田真一・大塚光二・西村龍次 実況:岡田浩一(KBC) リポーター:田上和延(KBC)・清水俊輔(テレビ朝日) [第2S第5戦]TXテレビ東京制作TXNネット 19 00~21 18(最大延長22 53) 解説:駒田徳広・藤本博史・若菜嘉晴 実況:植草朋樹(テレビ東京) リポーター:加地良光(TVQ)・島田弘久(テレビ東京) 地上波テレビ 福岡地区 [第1S第1戦]KBC九州朝日放送 20 00~21 54(ヤvs巨と二元)※全国ネット 解説:東尾修・栗山英樹・大塚光二・西村龍次 実況:中山貴雄(テレビ朝日) リポーター:清水俊輔(テレビ朝日)・谷口直樹(HTB) [第1S第2戦]KBC九州朝日放送 13 59~16 25(最大延長17 30) 解説:東尾修・栗山英樹・西村龍次 実況:中山貴雄(テレビ朝日) リポーター:川松真一郎(テレビ朝日)・谷口直樹(HTB) [第1S第3戦]KBC九州朝日放送 14 00~15 55(最大延長17 30) 解説:栗山英樹・村田真一・大塚光二・西村龍次 実況:清水俊輔(テレビ朝日) リポーター:川松真一郎(テレビ朝日)・谷口直樹(HTB) [第2S第1戦]RKB毎日放送 18 18~20 54 解説:稲尾和久 実況:田中友英 リポーター:初田啓介 [第2S第2戦]RKB毎日放送 18 18~20 54 解説:秋山幸二 実況:桜井浩二 リポーター:初田啓介 [第2S第3戦]KBC九州朝日放送 18 30~20 54(最大延長21 24)※全国ネット 解説:東尾修・村田真一・西村龍次 実況:中山貴雄(テレビ朝日) リポーター:小林徹夫(KBC)・清水俊輔(テレビ朝日) [第2S第4戦]KBC九州朝日放送 18 00~試合終了 ※全国ネット 解説:栗山英樹・村田真一・大塚光二・西村龍次 実況:岡田浩一(KBC) リポーター:田上和延(KBC)・清水俊輔(テレビ朝日) [第2S第5戦]TVQ九州放送 19 00~21 18(最大延長22 53)※全国ネット 解説:駒田徳広・藤本博史・若菜嘉晴 実況:植草朋樹(テレビ東京) リポーター:加地良光(TVQ)・島田弘久(テレビ東京) 地上波テレビ 札幌地区 [第1S第1戦]HTB北海道テレビ 20 00~21 54(ヤvs巨と二元)※全国ネット 解説:東尾修・栗山英樹・大塚光二・西村龍次 実況:中山貴雄(テレビ朝日) リポーター:清水俊輔(テレビ朝日)・谷口直樹(HTB) [第1S第2戦]HTB北海道テレビ 13 59~16 25(最大延長17 30) 解説:東尾修・栗山英樹・西村龍次 実況:中山貴雄(テレビ朝日) リポーター:川松真一郎(テレビ朝日)・谷口直樹(HTB) [第1S第3戦]HTB北海道テレビ 14 00~15 55(最大延長17 30) 解説:栗山英樹・村田真一・大塚光二・西村龍次 実況:清水俊輔(テレビ朝日) リポーター:川松真一郎(テレビ朝日)・谷口直樹(HTB) [第2S第3戦]HTB北海道テレビ 18 30~20 54(最大延長21 24)※全国ネット 解説:東尾修・村田真一・西村龍次 実況:中山貴雄(テレビ朝日) リポーター:小林徹夫(KBC)・清水俊輔(テレビ朝日) [第2S第4戦]HTB北海道テレビ 18 00~試合終了 ※全国ネット 解説:栗山英樹・村田真一・大塚光二・西村龍次 実況:岡田浩一(KBC) リポーター:田上和延(KBC)・清水俊輔(テレビ朝日) [第2S第5戦]TVHテレビ北海道 19 00~21 18(最大延長22 53)※全国ネット 解説:駒田徳広・藤本博史・若菜嘉晴 実況:植草朋樹(テレビ東京) リポーター:加地良光(TVQ)・島田弘久(テレビ東京) NHKラジオ第一 第1S第1戦=札幌 解説:西崎幸広 実況:上野速人 リポーター:広瀬靖浩 第1S第2戦=札幌 解説:西崎幸広 実況:広瀬靖浩 リポーター:上野速人 第1S第3戦=札幌 解説:西崎幸広 実況:広瀬靖浩 リポーター:上野速人 第2S第1戦=全国 解説:武田一浩 実況:冨坂和男 リポーター:石川 洋・田中崇裕 第2S第2戦=全国 解説:鈴木啓示 実況:黒氏康博 リポ:小野塚康之・冨坂和男 第2S第3戦=全国 解説:小早川毅彦 実況:田中崇裕 リポ:小野塚康之・秋山浩志 第2S第4戦=全国 解説:武田一浩 実況:黒氏康博 リポーター:竹林 宏・秋山浩志 第2S第5戦=全国 解説:小早川毅彦 実況:田中崇裕 リポ:竹林 宏・秋山浩志 QR文化放送 第1S第1戦 解説:山崎裕之 実況:鈴木光裕 リポーター:中川充四郎・上野智広 第1S第2戦 解説:松沼雅之 実況:長谷川太 リポーター:中川充四郎・斉藤一美 第1S第3戦 解説:東尾 修 実況:斉藤一美 リポーター:中川充四郎・長谷川太 第2S第1戦 解説:山崎裕之 実況:上野智広 リポーター:長谷川太・中川充四郎 第2S第2戦 解説:松沼雅之 実況:長谷川太 リポーター:上野智広・中川充四郎 第2S第3戦 解説:大塚光二 実況:鈴木光裕 リポーター:斉藤一美・中川充四郎 第2S第4戦 解説:東尾 修 実況:斉藤一美 リポーター:鈴木光裕・中川充四郎 第2S第5戦 解説:東尾 修 実況:鈴木光裕 リポーター:斉藤一美・中川充四郎 TBSラジオ 第1S第1戦 中継なし 第1S第2戦 中継なし 第1S第3戦 中継なし 第2S第1戦 中継なし 第2S第2戦 中継なし 第2S第3戦 中継なし 第2S第4戦 解説:秋山幸二 実況:桜井浩二 リポーター:田中友英・清原正博 第2S第5戦 解説:稲尾和久・秋山幸二 実況:田中友英 リポ:岩谷源一・清原正博 LFニッポン放送 第1S第1戦 中継なし 第1S第2戦 解説:関根潤三 実況:石黒新平 リポーター:宮田直樹・洗川雄司 第1S第3戦 解説:江本孟紀 実況:松本秀夫 リポーター:宮田直樹・石黒新平 第2S第1戦 解説:達川光男 実況:栗村 智 リポーター:太田裕輔・宮田統樹 第2S第2戦 解説:岡崎 郁 実況:山内宏明 リポーター:洗川雄司・宮田統樹 第2S第3戦 解説:大矢明彦 実況:洗川雄司 リポーター:山内宏明・宮田統樹 第2S第4戦 解説:大久保博元 実況:宮田統樹 リポーター:山内宏明・洗川雄司 第2S第5戦 解説:関根潤三 実況:栗村 智 リポーター:洗川雄司・宮田統樹 RKBラジオ 第1S第1戦 中継なし 第1S第2戦 中継なし 第1S第3戦 中継なし 第2S第1戦 解説:秋山幸二 実況:茅野正昌 リポーター: 第2S第2戦 解説:岸川勝也 実況:田中友英 リポーター:石田一洋 第2S第3戦 解説:岸川勝也 実況:茅野正昌 リポーター: 第2S第4戦 解説:秋山幸二 実況:桜井浩二 リポーター:田中友英・清原正博 第2S第5戦 解説:稲尾和久・秋山幸二 実況:田中友英 リポ:岩谷源一・清原正博 KBCラジオ 第1S第1戦 解説:岡崎 郁 実況:小野浩慈 リポーター:宮田統樹・山内宏明 第1S第2戦 解説:松沼雅之 実況:長谷川太 リポーター:中川充四郎・斉藤一美 第1S第3戦 解説:東尾 修 実況:斉藤一美 リポーター:中川充四郎・長谷川太 第2S第1戦 解説:藤原 満 実況:田上和延 リポーター:太田裕輔・宮田統樹 第2S第2戦 解説:西村龍次 実況:岡田浩一 リポーター:沖 繁義・宮田統樹 第2S第3戦 解説:藤原 満 実況:太田祐輔 リポーター:田上和延・宮田統樹 第2S第4戦 解説:藤原 満 実況:小林徹夫 リポーター:沖 繁義・中川充四郎 第2S第5戦 解説:西村龍次 実況:田上和延 リポーター:岡田浩一・中川充四郎 HBCラジオ 第1S第1戦 解説:金石昭人 実況:川畑恒一 リポーター:渕上紘行 第1S第2戦 解説:金石昭人 実況:川畑恒一 リポーター:渕上紘行 第1S第3戦 解説:金石昭人 実況:川畑恒一 リポーター:渕上紘行 STVラジオ 第1S第1戦 解説:岡崎 郁 実況:小野浩慈 リポーター:宮田統樹・山内宏明 第1S第2戦 中継なし 第1S第3戦 解説:東尾 修 実況:斉藤一美 リポーター:中川充四郎・長谷川太